案件獲得・営業編 09 / 10 実践 約7分
ヒアリングと要件定義|手戻りは、ここで決まる
初回ヒアリングで何を聞くか、要件をどう言語化するかを解説します。「言っていること」と「本当に必要なこと」の差を埋める工程です。
この教材で学べること
- 初回ヒアリングで必ず聞く項目
- 要望と目的を切り分ける聞き方
- 要件を書面に落とす形
制作の実務は、最初のヒアリングで大半が決まります。クライアントが「言っていること」と「本当に必要なこと」は一致しないことがあり、その差を埋める作業が要件定義にあたります。ここが曖昧なまま進むと、後工程で必ず手戻りが起きます。
必ず聞く項目
| 聞くこと | なぜ聞くか | 聞かないと |
|---|---|---|
| サイトを作る目的 | 判断基準になる | デザインの良し悪しを議論できない |
| 誰に見せたいか | 言葉遣い・見せ方が決まる | 誰にも刺さらないサイトになる |
| 成功の定義 | 成果を測れる | 「なんとなく良くない」と言われる |
| 公開したい時期 | スケジュールが引ける | 直前に無理な短縮を求められる |
| 予算の範囲 | 提案の規模が決まる | 作ってから金額で破談になる |
| 原稿・写真の有無 | 工数が大きく変わる | 自分が書く羽目になる |
| 更新するかどうか・誰が | CMSの要否が決まる | 納品後に無償更新が発生する |
| 参考にしたいサイト | 好みの方向が分かる | デザインが何度も差し戻る |
要望と目的を切り分ける
聞き方はシンプルで、「それは、どうなったら成功ですか」と一度確認するだけです。この質問に答えられないときは、要件がまだ固まっていない合図です。
書面に落とす
口頭で合意したことは、必ずずれます。次の項目を1枚にまとめて共有し、着手前に確認をもらってください。
| 項目 | 書くこと |
|---|---|
| 目的・ゴール | 何のために作り、何をもって成功とするか |
| ページ構成 | ページ名と、各ページの役割 |
| 作業範囲 | デザイン・実装・原稿・写真の担当区分 |
| スケジュール | 確認のタイミングと公開予定日 |
| 費用 | 制作費と、別途かかるもの |
| 修正回数 | 含まれる回数と、超過時の扱い |
| 納品物 | 何を、どの形で渡すか。アカウントの扱い |
最後は納品と保守運用です。