Studioでサイトは作れるようになったけれど、いざ案件を受けると「納品ってどうやるの?」で手が止まってしまう——これはノーコードで受注を始めた方が最初にぶつかる壁です。デザインツールと違い、Studioは「公開」という形で成果物を渡すため、ファイルを送って終わりというわけにはいきません。編集権限をどう渡すか、ドメインは誰の契約にするか、検収はどう進めるかなど、決めるべきことが意外と多いのです。
この記事の要点
- Studioの納品は「公開して終わり」ではありません。納品前チェック → 公開・共有 → 検収・納品後対応、という3ステップで進めるとトラブルを防げます。
- 納品形態は主に「制作者側で公開して運用も担う」か「クライアントに編集権限を渡す」かの2通り。どちらにするかを契約時に決めておくことが重要です。
- 表示崩れ・フォーム動作・独自ドメイン設定は納品前に必ず確認します。検収基準と修正回数を事前に共有しておくと、納品後の「言った言わない」を避けられます。
本記事では、Studio制作案件の納品を「納品前チェック → 公開・共有 → 納品後対応」の3ステップで、つまずきやすいポイントとあわせて解説します。150名以上が参加するノーコードコミュニティ「ノーコードサロン」に集まる制作現場の知見をもとに、初めての納品でも慌てないための手順を整理しました。
結論:納品は「3ステップ」で設計する
結論から言うと、Studioの納品は次の3ステップで進めると迷いません。
1. 納品前チェック:表示崩れ・リンク・フォーム・SEO設定などを確認する2. 公開・共有:独自ドメインで公開し、必要なら編集権限やアカウントを引き渡す3. 検収・納品後対応:クライアントに確認してもらい、合意した範囲で修正して完了する
この順序が大切なのは、納品トラブルのほとんどが「渡し方を決めていない」ことに起因するからです。たとえば、ドメインを誰名義で契約するか、公開後の更新は誰がやるか、修正は何回まで無料か——これらを納品直前に決めようとすると揉めやすくなります。逆に、契約・見積もりの段階でここまで含めて合意しておけば、納品はスムーズに終わります。案件獲得から契約までの流れはWeb制作の営業方法、Studioで案件を取る方法もあわせて確認してください。
手順:納品前チェックから完了まで
① 納品前チェック(公開前の最終確認)
公開する前に、次の項目を一通り確認します。ここを丁寧にやるほど、納品後の手戻りが減ります。
- 表示崩れ:PC・タブレット・スマホの各表示で崩れがないか。レスポンシブは特に要注意です(レスポンシブが崩れる原因と直し方)
- リンク切れ:ボタン・メニュー・外部リンクの遷移先が正しいか
- お問い合わせフォーム:実際に送信して、通知が届くかをテストする(お問い合わせフォームの作り方)
- SEO基本設定:各ページのタイトル・説明文、検索避け(noindex)がオフになっているか
- 誤字脱字・画像の粗さ:テキストの最終確認と、画像が荒くないか
チェックは自分の目だけでなく、可能ならクライアントにプレビューURLを共有し、公開前に一度見てもらうと安心です。
② 公開・共有(どう渡すかを決める)
Studioの納品では「公開の仕方」と「引き渡す範囲」を決めます。大きく2パターンあります。
パターンA:制作者が公開・運用も担う制作者側のアカウントでサイトを管理し、公開後の更新も請け負う形です。月額の保守契約と相性がよく、収入が安定しやすいメリットがあります。クライアントは編集を意識せず運用を任せられます。
パターンB:クライアントに編集権限・アカウントを渡すクライアント自身が今後更新していく場合は、Studioプロジェクトの編集権限を共有するか、クライアント名義のアカウントへプロジェクトを移す形にします。以後の課金や管理をクライアント側に移せます。どちらにするかで料金体系も変わるため、契約時に決めておきます。
公開時は独自ドメインの設定も重要です。ドメインを誰の名義・誰の契約で取得するか(クライアント名義が望ましい場面が多い)を確認し、DNS設定を行います。手順やつながらない時の対処は独自ドメインの設定で解説しています。
③ 検収・納品後対応
公開したら、クライアントに確認(検収)してもらいます。ここで「どこまでが納品範囲か」「修正は何回まで対応するか」を事前に合意していると、スムーズに完了できます。合意範囲を超える追加要望は、別途見積もりとして切り分けます。検収が通ったら、必要な資料(管理方法やログイン情報の案内など)を渡して納品完了です。
つまずき・よくある失敗と対処
- ドメイン名義を決めていない:制作者名義で取ると、後の移管が面倒になります。原則クライアント名義で契約してもらうのが無難です。
- 修正回数を決めていない:「あと少し」が無限に続きます。修正は◯回まで、それ以降は追加料金、と最初に明記します。
- 公開後の運用担当が曖昧:誰が更新するのかを決めないと、公開後の問い合わせに振り回されます。保守契約にするか、権限を渡して手離れさせるかを選びます。
- フォームのテストを忘れる:問い合わせが届かないのは重大なクレームになります。納品前に必ず実送信で確認します。
- アカウント・課金の引き継ぎ漏れ:クライアント運用に切り替える場合、プランの支払い主体を明確にしておかないと、公開停止などの事故につながります。
ノーコードサロンの制作現場でも、納品トラブルの多くは技術ではなく「事前の取り決め不足」が原因です。初めての納品前に、同じく受注しているメンバーに「この案件はA・Bどちらの形が向くか」を相談できるだけで、進め方の不安は大きく減ります。
よくある質問(FAQ)
Q1Studioの納品物は何を渡せばいいですか?
Studioはファイル納品ではなく「公開されたサイト」が成果物です。加えて、運用形態に応じて編集権限の共有、または簡単な運用マニュアル(更新方法・ログイン情報の案内)を渡すのが一般的です。ドメインやアカウントの管理主体も明確にして引き継ぎます。
Q2クライアントに編集権限を渡すべきですか?
クライアントが自分で更新したい場合は権限やアカウントを渡し、更新も任せたい場合は制作者が保守として運用します。後者は月額保守として継続収入になりやすいメリットがあります。どちらが良いかは案件次第なので、契約時に希望をヒアリングして決めましょう。
Q3納品後に修正を求められたら無料で対応すべきですか?
事前に合意した検収範囲内の不具合修正は対応し、それを超える追加・変更は別料金にするのが基本です。トラブルを避けるため、修正回数と範囲を見積もり段階で明記しておきましょう。
まとめ
Studioの納品は「公開して終わり」ではなく、納品前チェック → 公開・共有 → 検収・納品後対応という3ステップで設計するのが安全です。特に、ドメイン名義・編集権限の引き渡し方・修正回数・運用担当は、納品直前ではなく契約時に決めておくことがトラブル回避の鍵になります。表示崩れとフォーム動作の最終確認を習慣にし、合意した範囲で気持ちよく完了できる納品を目指しましょう。
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ノーコードサロンでは、150名以上のメンバーがStudio制作や案件のノウハウを共有しています。納品の進め方や権限の渡し方でつまずいたときも、経験者に相談しながら進められます。 まずは1ヶ月間参加してみる最終更新:2026.07.06
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