Studioで案件を受けてみたいけれど、いくらで見積もればいいのか分からない、安く受けすぎて疲弊しないか不安——ノーコードでWeb制作を始めた方から、単価に関する悩みは非常によく聞かれます。ネットで「相場」を調べても、数千円のものから数十万円のものまで情報がバラバラで、かえって迷ってしまう方も多いはずです。
この記事の要点
- Studio案件の単価は「1万円台の小さな修正」から「数十万円のLP・コーポレートサイト」まで幅が広く、固定の相場を断定するより、価格が決まる要因で考えるのが実態に合っています。
- 単価を左右するのは「制作範囲(ページ数・機能)」「デザインの持ち込み有無」「集客経路(クラウドソーシングか直接営業か)」「継続保守の有無」の4点です。
- 同じスキルでも、クラウドソーシングの単発受注より、直接営業や紹介での受注のほうが単価は上がりやすい傾向があります。まずは実績を作り、経路を切り替えていくのが王道です。
本記事では、Studio制作案件の単価を「固定の相場額」としてではなく、価格が決まる要因とレンジの考え方として整理します。クラウドソーシングとSNS営業で単価がどう変わるか、どうすれば単価を上げられるかまで、実務目線で解説します。150名以上が参加するノーコードコミュニティ「ノーコードサロン」に集まる制作現場の知見をもとに、案件の値づけでつまずかないための考え方をまとめました。
結論:Studio案件の単価は「幅」で捉える
結論から言うと、Studio案件に単一の「正しい相場」は存在しません。同じ「サイト1本」でも、1ページのシンプルなLPと、複数ページ+CMS+お問い合わせフォームを備えたコーポレートサイトでは、必要な工数がまったく違うからです。ネット上の相場情報が食い違うのも、前提となる制作範囲がバラバラなまま金額だけを比べているためです。
そこで役立つのが、金額を「点」ではなく「幅(レンジ)」で捉える発想です。おおまかには、次のような段階でイメージすると整理しやすくなります。
| 案件タイプ | イメージする範囲 | 単価の傾向 |
|---|---|---|
| 部分的な修正・更新 | 既存サイトのテキスト差し替え、1セクション追加 | 低め(単発・短時間) |
| 1ページのLP | ヒアリング+デザイン+実装+公開 | 中くらい |
| 複数ページのサイト | トップ+下層数ページ、フォームやCMS込み | 高め(工数が増える) |
| サイト+継続保守 | 制作後の更新・運用を月額で請け負う | ストック収入になりやすい |
金額そのものは、依頼者の予算・地域・あなたの実績によって上下します。ここで大切なのは「自分の作業範囲がどの段階にあるか」を先に決めることです。範囲が曖昧なまま安請け合いすると、後から作業が膨らんで実質時給が下がる、という失敗につながります。副業として現実的にどれくらいの収入になるかは、Studio副業の収入のリアルもあわせて確認してください。
単価を決める4つの要因
単価は「相場を暗記する」のではなく、次の4要因を掛け合わせて自分で見積もれるようになるのが理想です。
① 制作範囲(ページ数・機能)
もっとも単価に効くのが作業ボリュームです。ページ数、お問い合わせフォームやCMS(ブログ機能)の有無、アニメーションの作り込み、レスポンシブ対応の精度などで工数は大きく変わります。見積もり時は「何ページ・どの機能まで含むか」を明文化し、追加が発生したら別料金になることを最初に共有しておくと、後のトラブルを防げます。
② デザインの持ち込み有無
依頼者がFigmaなどで完成デザインを用意しているのか、あなたがゼロからデザインも起こすのかで、必要な工数は大きく違います。デザインまで担当する場合はその分を単価に反映します。デザインデータからStudioへ実装する流れはFigmaからStudioへの移行で解説しています。
③ 集客経路(どこで受注するか)
同じ成果物でも、受注経路によって単価は変わります。クラウドソーシングは案件数が多く始めやすい反面、価格競争になりやすく単価が下がりがちです。一方、SNSや紹介からの直接依頼は、価格を自分で提示しやすく単価を保ちやすい傾向があります。経路ごとの案件の取り方はStudioで案件を取る方法で詳しく解説しています。
④ 継続保守の有無
制作して納品して終わり(フロー収入)か、公開後の更新・運用を月額で請け負う(ストック収入)かでも、案件の価値は変わります。継続保守を組み合わせると収入が安定しやすくなります。
クラウドソーシングとSNS営業で単価はどう違うか
Studio案件を探す代表的な入り口は、クラウドソーシング(クラウドワークス・ランサーズ・ココナラなど)とSNS・紹介経由の直接営業です。この2つは、単価の付き方が構造的に異なります。
クラウドソーシングは、実績がゼロの状態でも案件に応募でき、最初の一件を取りやすいのが最大のメリットです。プラットフォームが集客と決済を代行してくれる分、手数料が引かれ、応募者どうしの価格競争も起きやすいため、単価は抑えめになりがちです。それでも「最初の実績とレビューを作る場」として非常に有効です。受注率を上げる提案文の書き方はクラウドソーシングの提案文にまとめています。
一方、SNSでの発信や既存顧客からの紹介で受ける直接案件は、価格を自分から提示できるため、同じスキルでも単価を高く保ちやすくなります。信頼関係の上で依頼されるため、値引き交渉も起きにくい傾向です。効果的な営業の進め方はWeb制作の営業方法で解説しています。現実的な流れとしては、まずクラウドソーシングで実績を作り、その実績を武器にSNS・紹介経由へ軸足を移していくと、単価を段階的に引き上げやすくなります。
つまずき・よくある失敗と対処
単価まわりで起きやすい失敗と、その対処を整理します。
- 安さで勝負してしまう:価格だけで差別化すると消耗します。速さ・提案力・保守対応など、価格以外の価値を用意しましょう。
- 範囲を決めずに受ける:「あとちょっと直して」が積み重なり、実質時給が急落します。作業範囲と修正回数を最初に取り決めます。
- 相場を鵜呑みにする:他人の金額はあくまで他人の条件での金額です。自分の工数から積み上げて見積もる癖をつけましょう。
- 実績ゼロで高単価を狙う:最初は実績づくりを優先し、レビューやポートフォリオが増えてから単価を上げるほうが結果的に早いことが多いです。
ノーコードサロンの制作現場でも、値づけの相談は絶えません。判断に迷ったとき、同じくStudioで受注している人に「この範囲ならどのくらいで受けているか」を聞けるだけで、極端な安売りや見積もりミスを避けやすくなります。
よくある質問(FAQ)
Q1Studio初心者はいくらから受ければいいですか?
金額そのものより「最初の実績を作れる案件か」を基準に選ぶのがおすすめです。小さな修正や1ページのLPなど、無理なく完遂できる範囲から始め、レビューとポートフォリオを積み上げましょう。実績が増えるほど、次の案件で提示できる単価も上げやすくなります。
Q2クラウドソーシングは単価が安いと聞きますが使うべきですか?
最初の一件目を取りやすく、実績とレビューを作れる点で有効です。単価の低さは「入り口」と割り切り、実績がたまったらSNS・紹介経由の直接案件へ移していくと、単価を段階的に引き上げられます。
Q3単価を上げるには何が一番効きますか?
一つに絞るなら「受注経路を変えること」です。同じスキルでも、価格競争になりやすいクラウドソーシングより、自分から価格を提示できる直接営業・紹介のほうが単価を保ちやすくなります。あわせて、継続保守の提案で収入を安定させる方法も有効です。
まとめ
Studio案件の単価は、暗記できる固定相場ではなく「制作範囲・デザイン・集客経路・保守の有無」で決まる幅として捉えるのが実態に合っています。まずは自分の作業範囲を明文化し、工数から見積もる習慣をつけましょう。そのうえで、クラウドソーシングで実績を作り、直接営業・紹介へと経路を移していくことで、単価は無理なく引き上げられます。他人の金額に振り回されず、自分の条件で値づけできるようになることが、消耗しない受注の第一歩です。
案件の値づけに迷ったら、聞ける相手がいる環境を。
ノーコードサロンでは、150名以上のメンバーがStudio制作や案件のノウハウを共有しています。見積もりや単価設定でつまずいたときも、同じく受注しているメンバーに相談しながら進められます。 まずは1ヶ月間参加してみる最終更新:2026.07.06
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